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世界遺産が眠るフエ。ベトナム最後の王朝の歴史を辿ろう


こんにちは、ベトナムナビです。中部ダナンから北上すること約2時間。辿りつくのはベトナム最後の王朝があった古都フエです。ベトナムにおいて最初に世界遺産に登録されたエリアであり、注目すべきはその建築物。中華文明を色濃く受け継いだ王宮があるかと思えば、フランスに学んだ西洋風の建築物もあります。ホーチミンやハノイと比べると人々は穏やかな性格で、静かに暮らしているのが印象的。ホイアンとはまた違った古き良き町並みを楽しんでください。

フエの基礎知識


<位置と面積>

フエの面積は83kk㎡と中部最大の都市ダナンの15分の1程度の小規模の地域です。
ダナンから北上すること約2時間ちょっと。自然に恵まれた環境の中に古の都市が姿を見せます。

<人口と言語>

人口約30万人強と少なく、都会の喧騒はうかがえません。中心市街地でも目立った高層ビルはなく、比較的静かな町と言えます。言語はベトナム語ですが、中部特有のなまりがあるため、北部及び南部出身者と会話すると、すぐに中部出身だと分かるそうです。


<歴史>

当初はチャンパ王国が中部の政権を担っていましたが、勢力を中南部へ移行させたあと、ベトナム最後の王朝である阮(グエン)朝が1802年にフエ政権を樹立しました。フエは当時の中国である清国を宗主国として中国風の文化を培っていましたが、途中フランスの占領下にあったことから建築物の中にはフランス様式のものもうかがえるのが特徴です。のちにベトナム戦争がはじまると、フエは激戦区となり、現在に世界遺産に登録されている阮朝王宮をはじめ、多くの遺産が破壊されてしまいました。

<フエ料理と宮廷料理>

フエ料理はベトナム人、外国人旅行客ともに人気で、数々のガイドブックでも紹介されていますね。ガイドブックでは『宮廷料理』と紹介されていますが、厳密に言えばフエ料理の中に宮廷料理というジャンルがあります。宮廷料理の定義は難しいですが、一般的には高級な場所で高級な食材を使い、料理外観に装飾をあしらったものとされています。実際外国人旅行者が訪れるようなレストランはフエ料理であり宮廷料理でもあります。

フエに行こう


フエへ行く方法は主に2つ
①成田~ホーチミンorハノイ→ホーチミンorハノイ~フエ(空路or列車orバス)
②ホーチミンorハノイ~ダナン→ダナン~フエ(バス)
ホーチミンもしくはハノイから乗り継ぎすることになるのですが、おすすめは空路です。列車だとホーチミンからは18時間、ハノイからでも12時間かかります。バスだと24時間です。空路だと1時間ちょっと着きます。またダナンからツアーバスで行くと、途中休憩(60分)を挟んで計3時間で到着しますので、ダナン観光を楽しみたい方はこちらもおすすめです。

フエガイドマップ

フエの歩き方


フエは大きく分けて「旧市街」と「新市街」に分けることができます。フエの象徴である阮朝王宮はフォーン川を挟んだ向こう側の旧市街。それより南が新市街となります。基本的に滞在ホテルやレストランなどは新市街地に密集しています。ホテルは旧市街と新市街の中間地点に点在しているため、阮朝王宮までは徒歩圏内となるでしょう。

旧市街地編


阮朝王宮

フエを象徴する一大観光スポット。世界遺産に登録されている建築物の中で最高峰。歴代阮王朝がここで政権を握りました。現在はベトナム戦争によりその大半が大破されてしまっていて、跡地のような形となりますが、広大な敷地面積を歩いていると、歴史の重みを感じることができます。現在は復旧作業も進行中で、当時の王宮を再現した3D映像を見ることもできます。ちなみにここで食べられた料理が現在で言う宮廷料理となります。
王宮の外側にあるフラッグタワー。遠くからでも見ることができます

王宮の外側にあるフラッグタワー。遠くからでも見ることができます

芝生に覆われた中央。ベトナム戦争の傷跡がここにも……

芝生に覆われた中央。ベトナム戦争の傷跡がここにも……

世界遺産までは徒歩で

世界遺産までは徒歩で


フエ宮廷美術博物館

阮朝王宮外周にあるこの博物館は、当時王宮で使われていた調度品などの遺産が展示されています。ガラスケースに収められた遺品はどれも保存状態がよく、中部地方を謳歌したフエの経済的豊かさを垣間見れます。また展示品のほとんどは中国風で、当時の中国を慕っていた様子もうかがい知ることができます。
敷地内には大砲も

敷地内には大砲も

調度品。保存状態がいいです

調度品。保存状態がいいです

館内は薄暗くひっそりとした様子

館内は薄暗くひっそりとした様子


ティエンムー寺

天女伝説があるこの寺は王宮から西へ進んだ外れにあります。フォーン川には観光用の船が停泊していて、新市街地まで乗ることもできます。ティエンムー寺は7重の塔がシンボルとなり、敷地の奥には釈迦像が祀られています。また祠の中には重さ2トンの鐘楼があり、こちらも見所です。
大きな鐘楼は存在感があります

大きな鐘楼は存在感があります

ここから見える景色も美観

ここから見える景色も美観

この奥に本堂があります

この奥に本堂があります

道の紹介


チャンフンダオ通り

王宮前を走るチャンフンダオ通りはフォーン川に面しているため、眺めがいいのが魅力的です。また現地人の台所である市場やショッピングセンターもあり、現地の人々と外国人旅行者が行き交う光景を目にすることができます。歴史的建造物と庶民の生活風景が調和して、和みのある散策をすることができるでしょう。
フエ随一の市場

フエ随一の市場

若者に人気のショッピングセンター

若者に人気のショッピングセンター

花で象られたベトナム国旗

花で象られたベトナム国旗

旧市街地中心編


レロイ通り&リートゥチョン公園

新市街地のレロイ通りはフォーン川に沿って走る目抜き通り。橋を渡ればすぐに旧市街に行けるので、外国人観光客の姿が目立ちます。シクロや自転車でサイクリングしている光景もよく見られ、川沿い広がるリートゥチョン公園では現地のカップルの憩いの場所にも。アヒルのボートで楽しむこともできます。時間のある方はレロイ通りをゆっくりと散策したいところです。
アヒルボート

アヒルボート

露店はベトナムの文化ですね

露店はベトナムの文化ですね

外国人向けのエリアもある

外国人向けのエリアもある


ファングーラオ通り

格安ホテルを探すならここが一番。欧米人バックパッカーの姿も見え、夜になるとレストランバーは多賑わい。静かなフエの夜もいいですが、ビールを片手にスポーツ観戦をして盛り上がるのも悪くありません。どちらとも異国情緒香る体験ができるでしょう。また、両替、ツアーなどのショップもありますので、必要に応じて利用しましょう。ここから阮朝王宮までは徒歩で15分程度です。
シクロにのって王宮まで行ってみてはいかが?

シクロにのって王宮まで行ってみてはいかが?

レストランは昼から深夜まで営業中

レストランは昼から深夜まで営業中

洒落たレストランもいいかも

洒落たレストランもいいかも


ボッチサウ通り

ボッチサウ通りはファングーラオ通り近くにある細道で、レストランとお土産ショップが並んでいるのが特徴です。双方とも夜まで営業しているので、昼間は観光巡り、夜はショッピングというのもおすすめです。またホテルもいくつかあり、ファングーラオの安宿と比べると少し割高の中級ホテルがあります。歩いてすぐにレロイ通りに出るので徒歩圏内で旧市街まで行くことができるのも魅力の一つです。日本から予約するとこの界隈のホテルに滞在する確率が多いかもしれませんね。
お客はほとんど欧米人

お客はほとんど欧米人

フエ料理も食べられます

フエ料理も食べられます

お土産に1枚いかがでしょうか

お土産に1枚いかがでしょうか

新市街地郊外編


ノンラー村と線香村

郊外への観光は基本的にツアーがおすすめです。バイクのレンタルでも行けなくはないのですが、道中迷うほか時間のロスも大きいので、ツアーに申し込んで一気に回りましょう。
ノンラー村と線香村ではノンラーと線香を作る現場を見学することができます。もちろん購入することもできますので、フエ土産には丁度いいですね。
線香を作っている現場です

線香を作っている現場です

多彩な線香

多彩な線香

ノンラーはこうやって作られるんですね

ノンラーはこうやって作られるんですね


Kinh Van An

ここでは中国演武のショーを鑑賞することができます。中国文化である獅子舞が踊り舞い、棒術や瓦割などエキサイティングなショーとなっています。チケットは5万ドンですが、人数が集まらないと開催されないためツアーでの申し込みが常套手段となります。
自然に覆われた中にひっそりとあるステージ

自然に覆われた中にひっそりとあるステージ

獅子舞はベトナムの文化に根付いています

獅子舞はベトナムの文化に根付いています

演武は本当に興奮します。惜しみない拍手を!

演武は本当に興奮します。惜しみない拍手を!


カイディン帝廟

カイディン帝の死後12年かけて造られたのがこちら。敷地内には兵馬俑のような像が建っていいます。カイディン帝は12代皇帝。当時の宗主国はフランスでした。ですので廟の端々にはヨーロッパ風の建築様式を見ることができます。廟の中には金箔と青銅でできたカイディン帝の像が安置されています。色彩模様豊かな天井にも注目してください。
石段を上がれば廟が見えてくる

石段を上がれば廟が見えてくる

まるで中国の兵馬俑ですね

まるで中国の兵馬俑ですね

洒落た様子は西洋風です

洒落た様子は西洋風です

敷地内にはお土産屋も

敷地内にはお土産屋も

湖には蓮がたくさん咲いています

湖には蓮がたくさん咲いています

トゥドゥック帝になった気分もできます

トゥドゥック帝になった気分もできます


ミンマン帝

阮朝2代皇帝のミンマン帝は宗主国を中国として、中華秩序の政権を確立しました。この敷地内の最奥部はミンマン帝の墓所となっておりますが、扉は施錠され開かれません。堂内には当時のミンマン帝の功績を記した石碑も建てられてあり、その文字も漢字であることから、ミンマン帝の中国びいきが顕著に見て取れます。
ミンマン帝の功績を記した石碑

ミンマン帝の功績を記した石碑

この奥にミンマン帝の墓があります

この奥にミンマン帝の墓があります

馬は廟を守っていると言われています

馬は廟を守っていると言われています



いかがでしたか。中部古都フエ。観光の基本は世界遺産の建築物巡りとなりますが、自然や川のほとりの散策などもおすすめです。夜も出歩くことを考えたら宿泊先はファングーラオ界隈が賑やかで楽しいでしょう。
以上、ベトナムナビがお届けしました。


記事登録日:2013-05-14

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2013-05-13

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