ホイアンの昔の家々と寺院巡り

歴史保存地区を巡ろう


こんにちは、ベトナムナビです。今回はホイアンの歴史深い家々と寺院を巡ってみたいと思います。
歴史保護区に指定されているホイアンの家々は、およそ18世紀に建てられたものがほとんどです。16世紀から国際貿易の中心地として活躍したホイアンですが、それも徐々に衰退の一途を辿り、現在では寺院や平屋がわずかに残る程度となっています。1999年にはその歴史的価値が世界から注目を浴びて、世界遺産に登録されました。

それでは、まず今回ご紹介するホイアンの位置を確認してみましょう。

ホイアン歴史保護区


現在残っているホイアンの建物は貿易が盛んに行われていたときのものであり、そこにはもちろん日本との友好関係もありました。その象徴として建てられたのが「来遠橋」です。友人が遠方からやってきてくれる、という意味を持っています。もちろんおわかりいただけるかと思います。これが「日本橋」です。

日本橋(来遠橋)


名実ともに現在はホイアンを象徴する名所となっています。建設したのは日本人と言われていますが、定かではありません。また、貿易が栄えていたころ、中国人街と日本人街がそれぞれ存在していたとされています。中国人街に関しては、現在でも多くの華僑の人が土着していたり、集会所(後に紹介します)なども利用していることから頷くことができます。しかし、日本人街に関しては、あまりに情報が少なく、また日本人が住んでいたとされる証拠や遺産が乏しいことから、まだ正確にどこに住んでいたのかというのは分かっていません。研究によれば数百人規模で住んでいたらしいのですが。
入口です。連日観光客で込み合っています。

入口です。連日観光客で込み合っています。

約15メートルほどの短い屋根付きの橋です。

約15メートルほどの短い屋根付きの橋です。

貿易時代に港となったトゥボン川です。

貿易時代に港となったトゥボン川です。


さて、この日本橋を拠点に昔の家々や寺院(集会所)を巡ってみましょう!
まず、最初は「廣肇會館」です。日本橋を背にしてチャンフー通りを歩き始めるとすぐに見つかりますので、見逃さないようにしてくださいね。

廣肇會館


廣肇會館は1786年に中国人の手によって建てられました。中は正に中国建築を象徴するかのような構造になっています。絵画や龍の石像、天井には螺旋状の大きな線香が吊るされています。路地を進んだ先には園庭があり、9つの頭を持った龍が顔を出します。現在でも華僑の人々の集会所の役割をしていて、名前に「會館」と付けられているのがいかにも中国らしいですね。

さあ、早速中に入ってみましょう。
まず最初に顔を見せるのは、例にならって土産物屋です。そして門の両側には龍の石像がもれなく歓迎してくれます。
そして門をくぐると回廊へと続き、中国風の大きな絵画がかけられてあります。
いかにも中国を思わせる画ですね。仙人?神様? いかにも中国を思わせる画ですね。仙人?神様? いかにも中国を思わせる画ですね。仙人?神様?

いかにも中国を思わせる画ですね。仙人?神様?


奥へ進むと本堂があり、天井には中国建築の随所に見られる螺旋状の線香が吊るされています。
祀られている仏壇の両側ではそれぞれ白と茶色の馬が守っているかのような佇まいをしています。

本堂の脇には細い路地があります。青と白を基調とした清潔感ある細道です。
この路地を抜けると、広々とした園庭が姿を現します。壁には細かい技巧を施した彫刻絵画があり、中国人の技術を思わせます。
園庭には9つの頭を持つ龍の大きな石像が象徴のように建っています。もちろん絶好の撮影ポイントです。
周囲は生い茂る木々に囲まれ、小さな橋がかかっています。ゆっくりと周りを散歩したいところです。

日本橋から廣肇會館

廣勝家


チャンフー通りをそのまままっすぐと進むと見えてくるのは「廣勝家」です。約300年も昔に造られた平屋の代表建築の一つで、柱の随所に細かな彫刻を見ることができます。
この当主にインタビューしたところ、「文化遺産に登録されているので、家の修繕などを自由にできないので困っている」という一幕もありました。家の修繕はすべて政府の許可のもと行わなければならないということらしいです。
見学を終わったあとは、無料のお茶を出してくれます。
土産物が入口にあり、辺りを見渡すと彫刻が彫られているのが見どころです。 土産物が入口にあり、辺りを見渡すと彫刻が彫られているのが見どころです。

土産物が入口にあり、辺りを見渡すと彫刻が彫られているのが見どころです。


回廊を渡ると中庭があるのは平屋の代表建築です。もちろんここでも例に倣って中庭が姿を現しました。当時の人々はここで日向ぼっこなどもしたのでしょうか。

中庭を超えて、さらに奥へ進むと現在では使われていない当時の台所を見ることができます。
昔の人々がここで料理をしていたのでしょう。当時の光景が目に浮かびます。ちなみに、近くにいたベトナム人に訊ねたところ、このような台所を現在も残しているのは大変貴重なことらしいです。

廣肇會館から廣勝家


次は「福建會館」です。廣勝家を出てチャンフー通りを再び進むと見えてきます。グエンフエ通りの手前なので、行きすぎないようにしてください。
ここは廣勝家と同じく華僑の集会所として現在も親しまれています。中国建築を代表する建物の一つで、天后聖母が祀られています。眺めていると、当時この界隈に中国人街あったのだろうと想像せずにはいられません。

中へ入ると案の定土産物屋があります。その向こうに見えるのは魚や亀、狛犬の像です。門前に広がる庭は広く、中国庭園らしい雰囲気が漂っています。
土産ショップです。

土産ショップです。

亀の像

亀の像

魚の像

魚の像

大きな門です。これをくぐると本堂が顔を出します。

大きな門です。これをくぐると本堂が顔を出します。

狛犬の像です。

狛犬の像です。

庭は広く、中国式庭園となっています。

庭は広く、中国式庭園となっています。


本堂には天后聖母が祀られています。その他にも彫刻や般若のような像、絵画など見どころはたくさんあります。あちらこちらで漂う線香の香りは集会所というよりも寺院を彷彿させます。

廣勝家から福建會館


次は「進記家」です。進記家はチャンフー通りとバクダン通りに挟まれたグエンタイホック通りにあります。喧騒もなく、行き交う人々も少ないので、ここで一休みをとってみいいかもしれません。

進記家(タンキーの家)


進記家はホイアンの旧家で最初に文化遺産に指定された場所とも知られています。外国人観光客で毎日溢れかえっている、ホイアンきっての名所です。現在は7代目の当主が住んでいます。日本、中国、ベトナムの建築様式がミックスされた平屋はホイアンの家々の特徴とも言えます。中に入ると日本語に説明書きされた文書がありますので、この家の詳しい造りが分かります。この進記家は、わずかな箇所を除いて、ほとんどは造られた当初から原状維持されているとのことです。非常に素晴らしく、歴史の重みを感じずにはいられません。
入口です。常に外国人観光客が絶えません。

入口です。常に外国人観光客が絶えません。

壁には鮮やかな彫刻が。ベトナム人の器用さがうかがえます。

壁には鮮やかな彫刻が。ベトナム人の器用さがうかがえます。

英語での説明です。

英語での説明です。

中庭があるのは、ホイアン平屋の代表建築です。

中庭があるのは、ホイアン平屋の代表建築です。

しっかりと土産も売られています。

しっかりと土産も売られています。

日本風の屏風です。

日本風の屏風です。

福建會館から進記家



いかがでしたか?日本橋から始まり、廣肇會館、廣勝家、福建會館、そして進記家と見てきましたが、どれも趣が深く、歴史の重みを感じるものばかりでした。昔の建築様式が今にも残っていて、それは集会所であったり、一般宅の平屋であったりと
どれも目を見張ります。日本と中国、そしてベトナムの三ヶ国が数百年も昔共存していたと思うと、考えさせられるものがあります。世界遺産に登録されているホイアンへ、是非訪れてください。
以上、ベトナムナビでした。
関連タグ:寺院建築

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-04-03

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